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​●私がお泊まり会で知り合った親戚のお姉さんにしごかれてぴゅっぴゅしちゃった話

◆作品概要

​ふたなり女子高生と親戚のお姉さんが、親戚の集まりで久しぶりに出会って良い感じになっちゃうおはなし。​

ふたなりっ子の初体験話を書きたいなぁ、ということでまるっと一本分まで広げてみたもの。

ふたなりっ子がお姉さんに攻められるシチュ、いいですよね……わかる(自己完結)

ゲームシナリオをイメージした形式になってます。

◆コンセプト
「身近な美人お姉さん×身近な出来事の中でありそうだけど絶対にありえないえっち×ホントはダメだと思ってるけど射精したくて受け入れちゃうふたなりっ子」
 「隣の未亡人が……」「近所の知り合いなお姉さんが……」などなど『身近なお姉さんがえっちなお姉さん』っていうシチュエーションをふたなりっ子が受けることで……。
・『絵面が綺麗なので興奮出来る』
・『攻められて感じる表情を見せるのが女の子』
・『平和な環境でのえっちなので安心して見れる』
・『淫乱お姉さんが女の子に手を出すというシチュエーション』
・『絶対あり得ないシチュエーションだけど魔法とか使っていないからまだあり得そうといえばあり得そうなシチュエーションでのえっち』
 ……などの”面白さ”を感じてもらおうという企画。
 また、以上の”面白さ”を感じてもらうことで『フィクション度合が高く、また比較的マイナーな”ふたなり”というジャンルに親しみを持ってもらうこと』も狙いのひとつ。
 
 また『ホントはダメだと思ってるけど射精したくて受け入れちゃうふたなりっ子』の意味が『快楽落ち』ではなくて、あくまで『一般常識的にもっと慎重なお付き合いをするべき場面だけど、そういった行為をしたいという当たり前の欲求を受けて本番行為に踏み込む』という性交渉に消極的だけど本能に後押しされて勇気をだす『童貞っぽさ』であることもポイント。ふたなりちゃんだって平和なえっちがしたい!はず!

◆世界観
・女性オンリーな世界
 女性かふたなり(女性の身体を基準として、そこにプラスして男性器が存在するタイプ)のみが存在する世界。
 
・結婚、恋愛事情
 女性同士、ふたなり同士、女性×ふたなりどれも普通な世界。
 「私、女性同士しかあり得な~い」みたいなことをいう人は居るけど、現実でいう「私、年上の人しかあり得な~い」って感じ。

 

・妊娠事情
 ふたなり×女性、ふたなり×ふたなりの場合だけでなく女性×女性の場合も妊娠出来る。
 ふたなりも妊娠が可能。
 妊娠率はどの性別同士であっても低い。
 そのため、ふたなりも女性も連続で性行為が可能な体質になっている。
 
 女性×女性の場合、攻め側の興奮度合によって”利き手の中指”から精液に相当する粘液が分泌され、愛撫によって子宮まで粘液が到達。受精に至る。粘液は一度に分泌される量が精液よりも少なく、興奮がピークに達しても一滴程度しか分泌されないが精液と違って膣内で死亡しにくく、実質精液と同じ確率で受精に至る。分泌は射精と同じくらい快感を伴う。
 この機能は、ふたなりには備わっていない。

・ふたなり共通の特徴
 女性器、男性器の両方を持つ。
 男性器の中でも陰茎は必ず存在する。
 射精後、いわゆる「賢者モード」にならず、連続して性行為が行える。
 
 排泄は必ず女性器から行われる。
 男性器は性行為のための機能のみ備わっている。
 
・ふたなり個人差のある特徴
 睾丸の有無、陰茎の大きさ、包茎かどうかが違う。
 睾丸が無くても射精が可能。妊娠も問題なくさせられる。

 連続で射精出来る回数もばらつきがある。
 体調や状況に左右されることも多い。
 個人差が非常に大きく、2回の人も居れば20回の人も居る。
 
◆キャラ

○小早川 美月(こばやかわ みつき)
・概要
 両親に追い出されるようにして親族の年越しお泊り会に行くも、手持ち無沙汰なJK(女子校生)。
 普通の元気な女の子!って感じ。
 お姉さんのことはほとんど覚えておらず、名前も知らなかったが「ずっと昔綺麗なお姉さんに会ったことがあったっけなぁ」くらいには覚えていた。

・性別
 ふたなり(玉なし)

・一人称
 私

・好きな物・好きなこと
 缶コーヒー
 甘いチーズ
 ケーキ
 大勢の中から二人きりで抜け出すロマンチックな展開

・苦手な物・苦手なこと
 会食的な食事
 オードブル(盛り合わせ)のちょっと乾いた感じ、小皿に取り分けた時の適当感
 親戚との当たり障りのないおしゃべり

・所属
 私立桜庭ヶ丘学園 三年生

・両親
 会社員。
 親戚と仲が悪いわけではないけど極度のめんどくさがりで出不精

・容姿
 身長150cm程度の細身、小さめ。
 胸はほぼないに等しい。アンダーバスト70cmのA程度。
 髪はふわふわくせっ毛の黒髪セミロング。前髪長めで目元にかかるくらい。
 黒ぶち眼鏡装備。
 

○阿久津川 弥(あくつがわ あまね)
・概要
 JKと同じくあまり親族と繋がりが深くないお姉さん。
 より興奮する射精を見せてくれるふたなりっ子を探して結婚を見送っている、えっち(自分が攻める側)大好きお姉さん。
 まだ五つにもならないくらいの主人公と一度会ったことがあるだけだったが、主人公がふたなりであるということを覚えており、お泊り会中ずっと注目していた。
 
 真面目で普通の人ですっていう顔をしているふたなりっ子を射精に導いて本当はえっちがしたくて仕方がない本性を曝け出させることが好き。
 そのため愛想よく主人公へ近づき、自分に好意を寄せ始めたところで迫る。

・性別
 女性

・一人称
 あたし

・好きな物・好きなこと
 自分の手で射精する可愛い女の子のトロ顔、イキ姿
 美人な自分の容姿
 便利で都合のいい物

・嫌いな物・嫌いなこと
 得のない気遣い
 好きでもない相手への愛想笑い
 意味のない会話

・所属
 私立桜庭ヶ丘学園 OG

・仕事
 喫茶店経営

・容姿
 身長は170cm弱。
 胸は大きい。アンダーバスト75のGカップ程度。

◆「年越しお泊り」

 

【親戚一同】

「かんぱ~~~~~~~~~~いっっ!!!!」

 

【美月】

「か、かんぱーい……」

 

 大晦日。

 

 私の家では、親戚一同みんなが集まって温泉で年越しをするっていうのが恒例行事になっていた。

 

 偶の休みにみんなで集まり、お酒を飲んでごはんを食べて……って、話だけ聞けばすんごく楽しいイベントなんだけども。

 

【美月】

「はぁ……」

 

 私にとってはそうでもなかったりするのだ。

 

【美月】

「じー………………」

 

 わいわい騒ぐ親戚のおばさんたちをぐるーっと見回してみる。

 

 あっちもこっちもお酒を片手に楽しそうな知らない人、知らない人、知らない人が三十人くらい……あ、ちょっと見たことある人居た。

 

【美月】

「いやぁ、けどキツイでしょぉ……」

 

 ちょっと見たことあるくらいで別段仲良しな人とかじゃないし……うん、無理。

 

 と、いった感じに毎年毎年来ることは来るんだけどこれといって仲良しな親戚さんもおらず、毎年毎年席の端っこの方でちびちびジュースを飲むのが私の年越しになってしまっていたのだ。

 

【美月】

「はぁ……昔からの繋がりがなんだっていうのよぅ……ちびちび……」

 

 今年はいつもよりも人が多いし、お母さんたちも『もう18なんだから一人で行ってきていいのよー』なんて言っちゃってさぁ。

 

【美月】

「18なんだから行かないっていう選択肢じゃないのかよっ」

 

 自分たちは仕事で行けないからとか言っちゃってさぁ……ホントはめんどくさいだけじゃんっ!

 

【美月】

「ぐーたら夫婦め……ちびちび……」

 

 はーぁ、こんなことなら私も家でゆっくり年末特番見たかったなぁ。

 

【美月】

「ちびちび……んぁ、なくなっちゃった」

 

【???】

「ジュース、飲む?」

 

【美月】

「ふぇ?」

 

【綺麗なお姉さん】

「オレンジジュースなら、今持ってきたところだけど……どう?」

 

【美月】

「ふぁ、い、いただきます」

 

 いつの間にか隣に立ってた綺麗なお姉さん。

 

 いつもの年末お泊り会の時には、こんな綺麗なお姉さん見たことなかったけど……んん、でもよく見たら見覚えがあるような、ないような……?

 

【綺麗なお姉さん】

「ね、美月ちゃん……だよね? あたしのこと、分かる?」

 

【美月】

「へぁっ!? あ、あー、えと……ち、ちょっとだけ?」

 

【綺麗なお姉さん】

「んふふ、そうよね。覚えてるわけないか、ごめんね」

 

【弥】

「あたしは阿久津川 弥(あくつがわ あまね)。

 美月ちゃんのお母さんの従妹……になるのかな?」

 

【美月】

「お、お母さんの従妹!?」

 

 て、っていうことは少なく見積もっても四十以上……!?

 

 ぜ、全然そんな風には見えない……!

 

【弥】

「あぁ、従妹っていってもずいぶん離れてるのよ?

 一回り……よりももっと離れてるかなぁ?

 たぶん美月ちゃんのほうが近いくらい」

 

【美月】

「あ、そ、そうなんですねぇ……びっくりしたぁ」

 

【弥】

「んふふ、そんなに綺麗に見えた?」

 

【美月】

「えと、正直……」

 

【弥】

「んふふ、嬉しいっ。ありがと♪」

 

 ふわぁ……可愛く笑う人だなぁ……!

 

 でも、ますます見たことない人のように思えてきた……うむむ、今年だけ特別呼ばれたのかな?

 

【美月】

「あのぅ、弥さんって去年は……来てません、よね?」

 

【弥】

「えぇ。

 もうずいぶんと来てなかったわ、海外に居たから」

 

【美月】

「かっ、海外!?」

 

 あの出不精なうちの両親の家系に、海外進出している人が居るっ!?

 

 し、信じられない……。

 

【弥】

「んふふ、といってもちょっとした旅行……みたいな感じだけどね」

 

【美月】

「あ、旅行……」

 

 だったらあり得る……かなぁ?

 

 ウチの両親は県外に出たとこだって見たことないけど……。

 

【弥】

「あたし喫茶店をやっててね、その修行も兼ねて海外のお店で働かせてもらってたの」

 

【美月】

「し、修行!? すごい……」

 

 全然”ちょっとした旅行みたいな感じ”じゃない……!

 

【弥】

「んふふ、でもそのせいで帰ってきたらこの通り……久しぶりすぎてなんだか入っていきにくいし、両親も来ないもんだからひとりぼっちになっちゃった」

 

【美月】

「あ、私と一緒ですね」

 

【弥】

「あら、そうなの?」

 

【美月】

「えぇ……自分の娘が18になったのを良い事に私を追い出して……。

 今頃家でごろごろしてますよ、きっと。

 天性のめんどくさがり、天性の出不精ですから」

 

【弥】

「んふ、ふふふっ。仲がいいのね」

 

【美月】

「似た者同士なだけですよ、私もめんどくさいなーって思ってたり、思ってなかったりするというか……ちびちび……」

 

【弥】

「んふ……実は、あたしも」

 

【美月】

「ぅえっ、そうなの?」

 

【弥】

「うんっ。せっかく帰ってきたことだし、顔見せておいた方が良いかなーなんて思ったんだけどぜーんぜん歓迎されないし。

 もう、気使って損したーって思ってたところなの」

 

【弥】

「でも……来てよかった。

 久しぶりに美月ちゃんとおしゃべり出来て……んふ、楽しい」

 

【美月】

「え、あ、ぅ……ど、どうも……?」

 

 う、うぅぅ楽しんでもらえるのはすっごく嬉しいし私も楽しいんだけど恥ずかしいよぅ!

 

【弥】

「んふふ、美月ちゃん小さい頃はあたしに一杯甘えてくれたのよ?」

 

【美月】

「ぅえっ、う、嘘だぁ……」

 

【弥】

「ホントだってっ。

 あまねおねーちゃ、あまねおねーちゃって言いながら抱っこせがんだりジュースせがんだり……ふふっ、可愛かったなぁ」

 

【美月】

「う、あうあうあ……!」

 

 うわぁぁ! ぜんぜん覚えてないよっ!

 

 う、う、う、嘘……どんだけ昔の話!?

 

 うぅぅうこんな綺麗なお姉さんに抱っこして貰ってたなんて知らないよぉ……!

 

【弥】

「だから、おっきくなったらまたおしゃべりしたいなーって思ってたの。

 ふふ、覚えてない?」

 

【美月】

「あ、ぅ、全然……覚えてないです、はい……」

 

【弥】

「んふふっ、そうだよねぇ。

 まだ2才とか、3才の頃だもんねぇ」

 

【美月】

「あい……」

 

【弥】

「ねぇねぇ、今18……なんだっけ。

 んふふ、学校どう? 進路とか、決まった?」

 

 あわわ、なんだかスゴイ親戚のお姉さんな会話に……!

 

 で、でも、なんだろう、弥さんとなら嫌じゃないっていうか嬉しいっていうか……!!

 

【美月】

「学校は、まぁ、た、楽しくやらせていただいててですね、えと、進路は県内の学校に進学予定で……」

 

 いただいててってなにーーーっ! かしこまりすぎだよ私ーーっ!!

 

【弥】

「へぇ~そっかぁ、進学するんだぁ……あっ、今ってもしかして、桜庭ヶ丘に通ってるの?」

 

【美月】

「へっ!? そ、そうですけど、なんで知ってるんですか」

 

【弥】

「んふふーっ、桜庭ヶ丘はあたしの母校なの。

 もしかしたらそうかなーって」

 

【美月】

「あ、そう、なんですねぇ……」

 

 もうちょっと気の利いた返しは出来ないの私ーーっ!

 

 もうっ、緊張しすぎてる……落ち着け、落ち着け私……普通に、いつも通りに会話すればいいんだから……。

 

 あああでもお泊り会でこんなにドキドキすることになるなんて思ってなかったから、ちょっと、楽しいかも……!?

 

【弥】

「んふ、じゃあじゃあ、好きなものは?

 美月ちゃんは今、何にハマってるのかな~?」

 

【美月】

「好きなもの、は……えと、ケーキ、甘いチーズ……あ、最近やっと缶コーヒーが飲めるようになりましたっ」

 

【弥】

「缶コーヒー?」

 

【美月】

「はいっ! ……あ」

 

 な、何子供っぽさ全開なアピールしてんの私はーーーっ!!

 

 もう! もうっ! いつも通りすぎ普通すぎ気にしなさすぎっ!!!

 

【弥】

「んふ、ふふふっ、そっか、缶コーヒー好きなんだ」

 

【美月】

「あ、ぅ……はい……しゅみません……」

 

【弥】

「んふふ、もーどうして謝るの?

 あたしも好きよ、缶コーヒー。

 缶コーヒーがきっかけで、コーヒーのおいしさに目覚めたくらいなんだから」

 

【美月】

「え、そうなんですか?」

 

【弥】

「………………えへ、嘘」

 

【美月】

「も、もうっ!!!!」

 

 かっ、からかわれたっ!?

 

 くぅぅ……! こ、子供扱いされてるのにドキドキしちゃう……!!

 

 ず、ずるいっ! 弥さんはずるいっ!!!

 

【弥】

「んふふ、ごめんごめん。

 でも缶コーヒーが好きなのはホントよ?」

 

【美月】

「そう、なんですか?」

 

 喫茶店をしているなら、なんだか『缶コーヒーなんてコーヒーじゃないっ!』って言ってもおかしくなさそうだけど……。

 

【弥】

「お店のコーヒーはコーヒー、缶コーヒーは缶コーヒーって思ってるの。

 ほら、焼きそばとカップ焼きそばは違うーみたいな感じ」

 

【美月】

「あっ、わかる」

 

 私は、感謝していた。

 

 今日、今年、この時。

 適当な理由をつけて私を無理くりこのお泊り会へと行かせてくれた両親に。

 

【弥】

「んふふっ、でしょー?」

 

 私は、感謝していた。

 

 今日、今年、この時。

 生きている自分に。

 

【弥】

「んー……ここに缶コーヒーは無い、よねぇ……。

 ね、ふたりで抜けちゃおっか。コーヒーおごってあげちゃうぞ?」

 

 私は、感謝していた。

 

【美月】

「いっ、行きますっ!」

 

 弥さんに、出会えた運命に……っ!!!

 

 ………………。

 

 …………。

 

 ……。

 

【弥】

「んーっ、改めておっきい温泉だよねぇ」

 

 弥さんに連れられて部屋を出た私。

 

 二人でえっちらおっちら歩いてきたラウンジは大きい……っていうか巨大で、ちらほら人の姿は見えるけど会話が聞こえてこないくらい。

 

【美月】

「ホント、どこからお金出てるんですかね……」

 

 適当に腰かけながら、公衆電話コーナーのところで買ってもらった缶コーヒーを開ける。

 

【弥】

「あたしのお母さん世代……だから美月ちゃんのおばあちゃんたち世代が、ずっと貯金してたんだって。

 『若い頃はみんな働くので精一杯、一緒にご飯も中々食べられなかったからせめて時間が余った頃には美味しいごはんを一緒に食べたい』って」

 

【美月】

「へぇ~……初耳」

 

【弥】

「ホント? お母さんはしょっちゅう言ってたけどなぁ」

 

【美月】

「ウチは中々おばあちゃんの家とか行かないんですよねぇ」

 

【弥】

「そうなの? あっ、出不精……」

 

【美月】

「ですです」

 

【弥】

「んふふ、相当なんだねぇ」

 

【美月】

「筋金入りですよ、私に遺伝するくらい」

 

【弥】

「美月ちゃんもお出かけは嫌い?」

 

【美月】

「嫌い、っていうか……お出かけは嫌な物、みたいな人たちに育てられたのであんまり良い印象がないっていうか、楽しめる環境に居なかったっていうか……。

 ぶっちゃけよくわかんない」

 

【弥】

「んふふっ、そうなっちゃうよねぇ」

 

【美月】

「弥さんは――」

 

【弥】

「んっ」

 

【美月】

「え、えっ?」

 

【弥】

「”弥お姉ちゃん”でいいよ?」

 

【美月】

「えっ、い、いや、それはさすがに恥ずかしいので――」

 

【弥】

「あー、コーヒーおいしいなぁー。

 おやー? 美月ちゃんが飲んでる缶コーヒーもおいしそーだぞー?

 誰が買ってくれたのかなー? んんー?」

 

 くぅっ……お、思いっきり呼ばせにかかってる……っ!

 

 い、いや、別にお姉ちゃんって呼ぶくらい良いんだけど、でも、でも、それ以上に、くぅぅ……!

 

 綺麗なお姉さんなのに、あんまりお茶目に振る舞わないで欲しいよぅ…っ!

 ドキドキしちゃうでしょ……っ!!

 

【美月】

「えと、あ、弥お姉ちゃん……」

 

【弥】

「んふふ、なぁに?」

 

【美月】

「……は、えと、お出かけ好きそうだなって。

 修行でーって言ってたし……」

 

【弥】

「んふ、実はねぇ……あたしもどっちかっていうと出不精かなぁ」

 

【美月】

「そう、なんです?」

 

【弥】

「へへ。喫茶店やろうって思ったのもね、元々家から出たくないなーって思ってたからなんだよね」

 

 喫茶店を経営することと家から出たくないことが、一体、どういう、えぇ……?

 

【弥】

「ほら、おうちがお店になれば一日中家に居ても怒られないでしょう?

 ごはんも休憩もぜーんぶ家の中で出来ちゃうし、通勤ゼロ秒だし!」

 

【美月】

「相当の出不精だっ」

 

 ウチの親ですら職場を家にしようなんていう考えを持ってなかったのにっ!

 

 すごい……あまりにも、あまりにも家から出ないことに対して使う労力が大きすぎる……。

 

【弥】

「んふふ、そういう血筋なのかもねぇ。

 出不精な人と、お出かけ大好きな人の両方が居るっていう」

 

【美月】

「難儀な血筋ですねぇ……」

 

 むしろ大好きな人たちが大好きすぎるから、なんとなく反発しちゃってるというか……普通の人はお腹いっぱいな感じというか……。

 

 そんな気がする。

 

 実際私だって温泉は嫌いじゃないし、こんなに豪華な温泉宿でお泊りなんて普通に嬉しい。

 

 やっぱり毎年っていうのがやり過ぎなんだな、うん。

 ……あと一緒に行くのがあんまり知らない親戚の人たちっていうのが大きい。

 

【弥】

「そうだっ」

 

 唐突に立ち上がった弥お姉ちゃんは、ひょこひょこ跳ねつつ私の隣へと座り、ずずいっとほっぺたを寄せながら小声で囁いてくる。

 

【弥】

「んふふー……美月ちゃんは、彼女とか居ないの?」

 

【美月】

「ええっ、い、居ませんけど……」

 

 ふわわっ、近い良い匂い近い良い匂い近い良い匂いっ!!!

 

【弥】

「あら、恋愛は休憩中? それとも、あんまり興味が無いタイプかしら?」

 

【美月】

「き、興味はありますけど! そのぅ、そんなにモテないと言いますか……なんといいますか……」

 

【弥】

「ホントに? 

 美月ちゃん、とっても可愛いと思うんだけどなぁ」

 

【美月】

「え~、またまたぁ」

 

 調子がいいんですから、弥お姉ちゃんに言われてもイヤミにしか聞こえないよぉ~……なんて、言おうとした。

 

 言おうと思って弥お姉ちゃんを見たら、全然おちゃらけた顔なんてしてなくって。

 

【弥】

「冗談だと、思う?」

 

 怖いくらい綺麗で真剣な弥お姉ちゃんの表情に、息が止まるかと思った。

 

【美月】

「ぇ、あ」

 

 胸がどきどきして痛い。

 

 吸い込まれそうなくらい透き通った目で見つめられるものだから、私も目が離せなくて。

 

【弥】

「美月ちゃん……」

 

 いつの間にか、弥お姉ちゃんの唇がすぐそこにあって。

 

【美月】

「あ、ぅぁ……っ」

 

 あ、キスするんだって思った瞬間。

 

【美月】

「んぅ……っ」

 

【弥】

「ん……」

 

 ホントに、キスしてた。

 

【美月】

「ん、ぅ……」

 

 頭が、ジンって痺れてる。

 

 唇が、あっつくて、甘くて、気持ちい。

 

 いつの間にか、太ももに置かれた弥お姉ちゃんの指先があっつい。

 

【弥】

「んちゅ、れろ……っ」

 

 唇をこじ開けるみたいに舌が入ってくると、ぬったりとした温かい感触でまた頭が痺れる。

 

 キスなんてどうしたらいいかわかんないけど、わかんないなりに舌を当ててみるとぬちぬちって厭らしい音が口の中で鳴って、興奮する。

 

【弥】

「ん、ぷぁ……」

 

 そして、ようやく唇が離されるとツゥーッと唾液が糸を引いて。

 

【弥】

「お風呂、行こっか」

 

【美月】

「ひゃい……っ」

 

 弥お姉ちゃんの唇を、濡らしてた。

 

 ………………。

 

 …………。

 

 ……。

 

◆エピソード2「初えっち」

 

 ラウンジでは思わず人生初キッスの流れに押されて頷いてしまったけれど、お風呂に向かうとなればバッグや荷物を取りに戻るっていう時間が挟まってくるわけで。

 

【美月】

「あ、あの、弥さん……」

 

【弥】

「弥お・ね・え・ちゃ・んっ」

 

【美月】

「あ、弥お姉ちゃん……その、やっぱりまずいんじゃ……」

 

 大浴場へと入った頃には、すっかり身を任せられるほどの勢いもなくなっていた。

 

【弥】

「だいじょぶだいじょぶ、こんな時間に誰も入ってこないって」

 

 確かにもうそろそろ日付も変わるような時間だし、私たちの他には誰も入ってないみたいだけど……。

 

【美月】

「で、でも、こんなとこでしたら、そのぅ……」

 

【弥】

「んふふ……見られないように気を付けるから大丈夫。

 それに、もう美月ちゃんのおち○ぽこんなになってるよ?」

 

【美月】

「!!!!!!」

 

 き、急に、タオルで隠してた私のお、お、おち○ぽを掴んできたっ!!

 

【弥】

「美月ちゃんはおち○ぽぴゅっぴゅってして気持ちよくなりたくないの……?」

 

【美月】

「あ、う、うぁ」

 

 そ、そんな耳元で囁かないで……っ!

 

 く、ぅぅ……どんどんおっきくなってきちゃうよ……!!

 

【弥】

「あたしは、美月ちゃんがおち○ぽびゅーびゅーしてとろとろになっちゃうところ見たいなぁ」

 

 くぅぅ……! さっきまでのお茶目で可愛いお姉ちゃんな雰囲気はどこへやら、一気に大人でアダルティなお姉さんになってるぅ……!!

 

 い、いくらなんでも素直すぎるんじゃないかって思うくらいおち○ぽが素直に勃起しちゃってるぅ……!!!

 

【弥】

「……だから、ね?」

 

【美月】

「うぁ、あ、ひゃいぃ……っ」

 

【弥】

「それとも………………あたしじゃ、嫌?」

 

【美月】

「全然そんなことないですむしろ正直未だ童貞の私としてはこんな願ったりかなったりなシチュエーション拒否する理由もなければ拒否できる冷静さももう残ってないですっ!!」

 

【弥】

「んふふ、嬉しい………っ」

 

【美月】

「あ、あわわ……!」

 

 わ、私の腰に巻かれてたタオルが、弥お姉ちゃんの手で取られちゃって、こんな……っ、温泉で……っ!

 

 ……と、思ったところで。

 

【親戚のおばちゃん1】

「あーら! ほら! 全然空いてるじゃなーい!!」

 

【親戚のおばちゃん2】

「あらぁ、ほんとだねぇ」

 

【美月】

「!!!!!!」

 

【弥】

「あら」

 

 ま、まままマズいっ!

 

 寄りにもよって親戚のおばちゃんたちだっ!

 

【弥】

「美月ちゃん、こっち」

 

【美月】

「えっ、あのっ、わわっ」

 

 小声で囁く弥お姉ちゃんに手を引かれて、出入り口から一番遠い洗い場に座らされる。

 

 そして、弥お姉ちゃんは私の背中にぴったりと身体を密着させるようにして座った。

 

【美月】

「あのっ、ちょっ……ふぁっ」

 

 もう上がりましょうと言おうとしたところできゅぅっとおち○ぽを握り直されて、思わず変な声が出てしまう。

 

【弥】

「こうやって、洗ってあげてるだけなら誰も怪しんだりしないわ」

 

【美月】

「そ、そんなばかなっ」

 

 お、お風呂で、温泉で、こんなに洗い場が空いてるのに二人一緒に座ってるなんて絶対おかしいですよっ!

 

 バレちゃいますよぉっ!

 

【弥】

「それとも、この勃起おち○ぽ出しながらおばちゃんたちの前通る……?」

 

【美月】

「うぁ、ぁぅ……しっ、しごかないでぇ……っっ」

 

【弥】

「それに、あたしはおち○ぽ離したくないなぁ……んふふ」

 

 くちゅっ、くちゅりっ、くちゅ……っ。

 

 ゆっくりとおち○ぽを行ったり来たりする弥お姉ちゃんの手が水音を立てる度、気持ちよすぎて何も考えられなくなる。

 

【弥】

「んふ、すっごく硬くなってきた……おち○ぽきもちい?」

 

 初めて自分の手以外のモノにしごかれる感覚だけでもどうにかなっちゃいそうなのに、背中には弥お姉ちゃんのおっぱいやお腹がぴったりくっついててあったかいし、耳元で囁かれる吐息混じりの声は聞いたこと無いくらい厭らしくて……っ。

 

【美月】

「ふぁっ、はぁっ、ひぁ……っっ」

 

 ふるふると頷くのが精一杯なくらい、もう弥お姉ちゃんの手コキの虜になっていた。

 

【弥】

「んふふ……おち○ぽされるのは初めて?」

 

【美月】

「ぅんっ、ぅぅ、ふぅーっ、ふぅー……っっ」

 

【弥】

「んふ、嬉し……っ♪」

 

【美月】

「ふぁああ……っっ!!」

 

 心底嬉しそうな声と一緒に激しくなった手コキはぐちゅぐちゅぐちゅっ! と一層激しい水音を立てて。

 

 的確に感じるポイントを押さえながら、もう片方の手は胸へと上ってくる。

 

 舌がちろちろと耳元を舐めあげてきて、きっと後ろの方に居るはずの親戚のおばさんたちの話声も足音も何も聞こえなくなって……。

 

【弥】

「ぴちゃっ、ちゅるる……っ、んふふ、おいし……れろっ、ちゅぅぅ……っっ」

 

【美月】

「ふぁ、あぁぁ…………っっ」

 

 弥お姉ちゃんの厭らしい音と、自分の恥ずかしい吐息しか聞こえなくなっていた。

 

【弥】

「んちゅ、ちゅぴ……っ、ふふ、やっぱり美月ちゃんの可愛いおみみ、おいしい……」

 

【弥】

「はぁ……ずっとこうしたかったのよ? ずぅっと昔から……ね?」

 

 ず、ずっと昔? それって、どういう……?

 

【弥】

「美月ちゃんと初めて会った時、こうやって一緒にお風呂に入ったのよ?」

 

 お、お風呂に、一緒に!?

 

 ぜ、全然覚えてない……というか、その時の私って5歳とか、そのくらい……?

 

【弥】

「その時、美月ちゃんが”生えてる”んだーって知ってからずぅっと……こうやって」

 

【美月】

「ふぁあっ、あぁああ……っっ」

 

 急に手の動きが激しくなってきたぁ……っ!

 

【弥】

「かわいいおち○ぽシコシコして、私の手でびゅーびゅーってさせてあげたかったの……んふふ、ほーらグチュグチュきもちい……?」

 

【美月】

「あっ、あぁだめっ、だめっ、ひぃ……っ、ぅうっ、んぅうっっ……!!」

 

 容赦なく締め付けながら皮を剥いたり被せたり……まるで私のおち○ぽの剥け方を全部知ってるみたいに、激しいのに痛くない、気持ちよさばっかりが増していくしごきかた。

 

 自分で思いっきりしごくみたいに、弥お姉ちゃんがしごいてくれる。

 

【美月】

「はあっ、はぁあぁあ……っっ、んーっ、ふぅーっ、くふぅーーっっ、へぅぅ……っっっ」

 

 他人が、弥お姉ちゃんがしごいてくれるっていうだけで気持ち良くて興奮して堪らないのに。

 

 そのうえすぐさまイかせようとする執拗な手コキにそう耐えられるわけもなくって。

 

【美月】

「はーっ、はーーーっ、くふぅーーー……っっ、ひぅっ、ひぅぅぅ……っっ、はあっ、はあっ、はぁぁ…………っっっ」

 

【弥】

「んふふ、もう出ちゃう? おち○ぽからびゅーびゅー精子出しちゃう??」

 

【弥】

「いいよ、お姉ちゃんのおててで一杯精液びゅーびゅー出してイッてるところ見せて?? お姉ちゃんに、美月ちゃんのえっちなイキ顔とイキち○ぽ見せて???」

 

 おち○ぽの根元に溜まった引き絞るような感じがグングン先っぽへ向けて上ってくる。

 

【美月】

「はあっっ、はあぁ……っっ、ひぃっ、ひぅぅ……っ、ぃううぅ……っっっ」

 

【弥】

「はぁ、ビクビクしてる……お姉ちゃんが剥いてあげたおち○ぽが射精しそうになって気持ちよさそうにぷるぷる震えてる……」

 

 恍惚とした吐息を漏らす弥お姉ちゃんのしごく手はより一層激しさを増して、きゅぅぅとつままれた胸の快感もグンッと射精を近づける。

 

 いつの間にか腰はクンッと突き出されて、弥お姉ちゃんの体温を感じるところ全部が気持ちよくなってきて。

 

【弥】

「んふふ……あつあつな精子いっぱいお姉ちゃんの手のひらに出して、ね?」

 

 ダメ押しとばかりに先っぽへ押し付けられた弥お姉ちゃんの手のひらに、敏感になったそこが耐えられるわけもなくって。

 

【弥】

「ほぉら、くちゅくちゅ……♪」

 

【美月】

「あぁっ、あっあっ、あっだめっ、だめ……っ、ひぅっ、ぁっ、あぁあっっ、ああぁっっ」

 

 我慢汁でとろとろになった先っぽを手のひらで撫でられた瞬間、全身がゾクゾクゾクッと気持ち良さが駆け巡ってきて。

 

【美月】

「あぁっ、ああぁああっっ、んんんぅっっ、んぅぅうっっ、んんんんんっっ…………~~~~~~~~~~~~!!!!!!」

 

【弥】

「ふぁっ、はぁ……♪ イったぁ……♪」

 

 私はあっけなくイってしまった。

 

【美月】

「はぁぁぁっ、んんぅぅっっ、あーっ、あぁーー……っっっ」

 

 イっても弥お姉ちゃんの手は止まることはなくて、ごしゅごしゅと根本から絞り出すようにして扱かれる度にどんどん精子が飛び出してくる。

 

【美月】

「ひぃっ、ぃい……っっ、ひぅぅぅう…………っっ」

 

【弥】

「あはっ……♪ イキち○ぽずっとびゅーびゅーしてるね……んふ、気持ちよさそう……♪」

 

 おしっこかってくらいあとからあとから精子が溢れだしてきて、おち○ぽの中が空っぽになっちゃうんじゃないかって錯覚するくらいイクのが止まらない。

 

【弥】

「ふあぁ……精液あったかい……♪」

 

【美月】

「はぁっ、はぁっ、はぁっ……っ」

 

 ようやく射精が終わって、視界が元に戻ってきた時には弥お姉ちゃんの手は私の精液でどろどろになっていて。

 

【美月】

「はぁっ、あっ、あの、おばちゃんたちは……?」

 

【弥】

「んー……もう上がっちゃったみたい。ふふ、気付かれちゃったかもね……?」

 

【美月】

「は、はは……へへ……はぁ……」

 

 ……時、既に遅しだった。

 

 ………………。

 

 …………。

 

 ……。

 

【美月】

「とはいえ今更引き下がるようなつもりもなければ無かったことにする気もないからいいんですけどねっ!!」

 

【弥】

「え? 何か言った?」

 

【美月】

「いえ! なんでも!」

 

 と、いうわけで。

 

 いっそ開き直るように身体の洗いっこをしてむちゅむちゅした私たちは露天風呂に入っていた。

 

【弥】

「はぁ……きもちいね、美月ちゃん」

 

【美月】

「そうだねぇ……」

 

 正直、弥お姉ちゃんがこれでもかと身体を密着させて手を繋いで指まで絡めているせいで冷静に会話してる風を装うので精一杯なくらいドキドキが止まらないけれど、確かに気持ちいい。

 

【美月】

「こんなに広くて豪華な露天風呂を独り占めだなんて、良いですよねぇ」

 

 とか言いながら、お湯の中でこっそり弥お姉ちゃんの手を握った指先を太ももの下へもぐりこませてみたりする。

 

 すると、弥お姉ちゃんもお姉ちゃんで。

 

【弥】

「んふふ、そうねぇ。泳ぎたくなっちゃう」

 

 とか言いながら、ずずいっと身体を寄せてきて繋いだ私の手を自分の股下に挟み込みながら、腕をおっぱいで挟んで来たりするので。

 

 当然、そのぅ……私のは、すぐさま反応しちゃったりして。

 

【美月】

「うっ……」

 

【弥】

「んふふ……美月ちゃんのえっち」

 

 お湯の中で、完全におち○ぽが勃起していた。

 

 さっきあれだけ出してしまったせいで、興奮と快感が全然冷めない。

 

 挙句隙あらば弥お姉ちゃんは密着しようとするし……まだまだヤる気なんだろう。うん。だから勃起しちゃっても仕方がないのだ。

 

 決して私がえっちなわけじゃない、弥お姉ちゃんがえっちなのだ。

 

【弥】

「美月ちゃん」

 

 弥お姉ちゃんが手を握ったまま、私の正面へと回り込む。

 

【弥】

「腰、浮かせて?」

 

【美月】

「こ、こう……?」

 

 言われるまま、お湯の中でくんっと腰を突き出すみたいにして浮かせる。

 

 これで、なんだろう……とか思っていたら、弥お姉ちゃんは自分の口を指さしながら。

 

【弥】

「ううん、もっと……ココに届くくらい」

 

 なんて、言うものだから全部分かってしまった。

 

 フェラ、する気なんだ。

 

 お湯からおち○ぽだけ出るように腰を浮かせて、弥お姉ちゃんに咥えてもらう……意識し始めた途端、恥ずかしくて仕方がなくなるけど。

 

 恥ずかしさは余計に勃起を促してきて、結果私は我慢できなくなる。

 

【美月】

「んっ、しょ……っ」

 

【弥】

「ん……っ」

 

 水面ギリギリまで近づいた弥お姉ちゃんの唇めがけて腰を浮かせると、熱くてぷにぷにな感触がおち○ぽの先にやってくる。

 

【美月】

「ふぁっ、あぁ……っっ」

 

 自分で腰を突き出して、弥お姉ちゃんの唇へおち○ぽを擦り付ける……一方的に扱かれるのとは違うシチュエーションに、ますます私の興奮は高まっていって。

 

 唇に触れたままの先っぽがゆらゆらと揺れるお湯で左右に揺れるだけで気持ち良くて堪らなくなる。

 

 けど、お湯の中で腰を突き出しておち○ぽをあてがうなんて姿勢を保つのは難しくて。

 

【弥】

「あっ……ふふ、おち○ぽあったかい」

 

 すぐにブレて、先っぽが唇から外れてしまう。

 

 だから、繋いだ手とは逆の手でおち○ぽを持とうとしたんだけど。

 

【弥】

「だーめ♪」

 

 ……弥お姉ちゃんに握られて、封じられてしまう。

 

 弥お姉ちゃんは、どうやら腰を振ってちゃんと唇へあてがわせたいらしい。

 

 くぅぅ……良いようにされてる……! なんて思ったけれど。

 

 今の私にここで弥お姉ちゃんとの行為をやめるなんて選択肢がない以上、従うほかないので。

 

【美月】

「んっ、くぅ……っ!」

 

 ぎちぎちに硬くなったおち○ぽをゆらゆらふりふり……弥お姉ちゃんの唇目がけて突き出す。

 

【弥】

「んふ、あたしのお口はここだよ……? んふふ……♪」

 

【美月】

「う、ぅう……っ」

 

 心底楽しそうに、えっちな表情を見せる弥お姉ちゃんに見つめられながらゆらゆらふりふり……恥ずかしくて、もうこのまま出てしまいそうなくらいと思ったその時。

 

【美月】

「あっ」

 

【弥】

「ぁんっ……んふふ、良く出来ました……♪」

 

 ようやくおち○ぽが弥お姉ちゃんの唇を捉えた。

 

 そうすると弥お姉ちゃんは、今度は自分から嬉しそうにおち○ぽの先にちゅぅをして。

 

【弥】

「ん、ちゅぅ……っ」

 

【美月】

「ふぁあぁあぁ……っっ!!!」

 

 吸い込むみたいに、にゅるにゅるな口の中へとおち○ぽを飲み込んでいく。

 

 唇が皮を剥きながら敏感な先っぽをぎゅうぎゅう締め付けてくる。

 

 唇を過ぎたら今度は熱くてにゅるにゅるでぬったりとした舌が先っぽを包みこんできて、唇はぎゅぅぅっと竿を締め付ける。

 

【美月】

「ふぃぃっ、ふーっ、ふぅーっ、ひぅーーー……っっっ」

 

 ゆっくり進んでいくおち○ぽと、進む度に熱くてにゅるにゅるな弥お姉ちゃんの口に入っていく感触が堪らなくて。

 

 めちゃくちゃに動きたいのに動いちゃいけない気持ちがぶつかり合って、もどかしくて、気持ち良くて、どうにかなっちゃいそうになる。

 

【弥】

「んちゅ……ちゅるっ、んんっ……」

 

 ようやく一番奥まで挿入が終わったところで、弥お姉ちゃんの動きが止まった。

 

【美月】

「はぁっ、はぁっ、お姉ちゃん……?」

 

【弥】

「んちゅ……」

 

 私のおち○ぽを咥えたまま、弥お姉ちゃんは視線で私に動いてと伝えてくる。

 

【美月】

「え、で、でも」

 

 私が動いたら、苦しいんじゃ……と思ったけれど。

 

 ぎゅっと握り返された手が、『大丈夫だよ』と伝えてくれるので。

 

【美月】

「じ、じゃあ……んっ」

 

 グッ、と腰を突き出す。

 

【弥】

「んむぅっ、ん……っっ」

 

【美月】

「ふぁあっ……!!」

 

 根本が唇に当たるくらい突き出したところで、腰がカクカクカクッと勝手に震えた。

 

 だんだん挿入していくときと違う、強く擦る感覚。

 

 温かくてにゅるにゅるなほっぺたの内側に当たる先っぽ。

 

 竿は唇に締め付けられて、先っぽの裏っかわは舌に擦りあげられる。

 

 感じるところ全てが温かい、弥お姉ちゃんの体温に包まれてて……それだけでも堪らないのに。

 

【美月】

「んっ、くっ、ひぅっ、はぁっ、はぁっ、はあっ」

 

【弥】

「んちゅっ、んむ……っ、んっ、んっ、んぅ……ふふ……っ」

 

 何度も、何度も、何度も腰を突き出せばおち○ぽ全部が気持ち良くて仕方なくて。

 

 動きにくいじれったさも、目いっぱい腰を引いた時に感じるひんやりとした外の空気も、全部が気持ち良くて。

 

【美月】

「お姉ちゃん……っ、んっ、んっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、お姉ちゃんっ、おねえちゃん……っ」

 

 すぐさま私は弥お姉ちゃんのフェラの虜になっていた。

 

 腰を突き出し、引き戻し……繰り返す度に腰が勝手にカクカクと震えて、気持ちよすぎて太もももぴくぴくと震える。

 

 身体が勝手に震えるくらいの気持ち良さなんて感じたことがなかったのに、弥お姉ちゃんの口は信じられないくらい気持ち良くてすぐに出ちゃいそうになった。

 

【美月】

「はぁっ、はぁっ、はぁっ……んくっ、はぁっ、はぁっ」

 

 まだ、弥お姉ちゃんのフェラを感じていたくて腰を止めるけど。

 

【弥】

「んちゅ、ちゅる……っっ」

 

【美月】

「くひぃぃぃい……っっっ!」

 

 ちろちろっと舌先で舐められるだけで腰が浮き上がるくらい気持ちよくって、腰が浮くってことは奥まで入れるってことで……。

 

【美月】

「んはぁっ、はぁっ、はーーっっ、くぅ……っっ、ひぅっ、はーっ、はぁーーっっ、ひぁぁ……っっ」

 

 腰を突き入れるのが気持ち良くて堪らないから、必死に出そうになるのを我慢しながらまた腰を振る。

 

【美月】

「ふぁっ、あぁっ、はぁーっ、ひぅ……っっ、くぅっ、はぁーーっ、はーーっ、はーーっっっ」

 

 目いっぱい力を抜いて、深く息を吐きながらゆらゆらと腰を揺らす。

 

 おち○ぽだけがにゅるにゅるのあったかい口に包まれて、身体はお湯に浸かったまま……。

 それに両手は弥お姉ちゃんと繋いだまま。

 

 身体はリラックスしきってて、手を繋ぐのはドキドキして、おち○ぽはえっちな温かさに包まれてる。

 

 経験したことのない感覚に戸惑う自分も居るけど、でも、何がなんだかわからないけど身体はこれ以上ないくらい興奮してて。

 

【美月】

「はぁっ、はぁっ、んぅっ、あぁ……っっ、あーっ、はぁーっ、ひぅ……っ、ふぅーっ、ふぅーーーっっ、へぅーーー……っっ」

 

 いくらゆるゆると腰を振っていてもすぐに限界が見えてきてしまう。

 

 けれど、限界が近いと思って腰を止めれば。

 

【美月】

「はあっ、へぁ……っ、んんっっ……!!!」

 

【弥】

「んちゅっ、ちゅるる……ちゅぅぅうっ」

 

 弥お姉ちゃんの舌が一番気持ちいいところをちゅるちゅると舐めてきて、腰が跳ねあがってしまう。

 

【美月】

「くひぃ……っっ!!」

 

 もう、限界が近い。

 

 精液がそこまで上って来てるのがわかる。

 

 でも、ここで弥お姉ちゃんとのえっちを終わらせたくない気持ちだってある……だから、どうしようと思って止まったままでいたら。

 

【弥】

「ん、ぷぁっ」

 

【美月】

「あっ……」

 

 弥お姉ちゃんはおち○ぽから口を離した。

 

【弥】

「んふふ……美月ちゃんきもちい? 目、とろぉんってしちゃってるよ?」

 

【美月】

「はぁっ、はぁ……っ、だ、だって」

 

【弥】

「あたしね、今日はおばちゃんたちと別に自分の部屋取ってるんだ」

 

【美月】

「はぁっ、はぁっ、はぇ……?」

 

 部屋? 急に、なんの話?

 

【弥】

「良かったら、美月ちゃんもあとで遊びに来る? きっと、もうお布団も敷いてあると思うけど……どう、かな?」

 

【美月】

「!!!!」

 

 射精寸前の頭でも、弥お姉ちゃんの言おうとしてることがすぐにわかった。

 

 わかった、っていうかほとんど願望だけど……とにかく。

 

 ”今出しちゃってもえっちは終わりじゃないかも”ってことだった。

 

【弥】

「んふ、どう? 来て、くれる……?」

 

【美月】

「いっ、行きますっ! 行きたいですっ!」

 

【弥】

「んふっ、嬉しい……じゃあ、おち○ぽ早くびゅっびゅして、お風呂あがらないとね……?」

 

【美月】

「ひ、ひゃい……っ」

 

【弥】

「んちゅ……っ」

 

 本当に嬉しそうな顔をしてから、弥お姉ちゃんはまたおち○ぽを咥えてくれる。

 

【美月】

「くっ、ひぃ……っっ!

 はぁっ、はぁっ、はぁ……はっ、はぁっ、ひぁっ、んっ、んっ、んんぅっ」

 

 もう出してもいい、イッても良い。

 

 それだけで腰が止まらなくなって、一瞬収まりかけていた射精衝動がぐつぐつと戻ってくる。

 

【弥】

「んちゅっ、じゅるっ……じゅるるっ、ちゅぅううう……っっ」

 

【美月】

「ふぁあぁ……っっ、はっ、はぁっ、ひぁ……っっ、くひぃぃ……っ!」

 

 弥お姉ちゃんも今度は積極的に舌を絡めてきてくれて、おち○ぽ全体がじくじくと気持ちよくなってくる。

 

 ぬったりとした舌が先っぽをぐりぐりっと押しつぶすみたいに舐めてきて、唇はぷっくり膨らんだ亀頭の裏っかわをぎゅうぎゅう締め付けながら全体を撫でてくる。

 

 奥まで突き入れた時にはほっぺたの裏側がぐぅぅっと亀頭全体を押しつぶしてきて、引き抜くときには竿から裏筋までをにゅるにゅるな舌が包み込んで擦りあげてくる。

 

【美月】

「はぁっ、ひぁぁあ……っ、お姉ちゃん……っ、もう、くるぅ……っ、来ちゃうよ……っっ」

 

 腰の震えが最高潮に達して、ゾクゾクゾクッと快感が全身を駆け巡った時。

 

【弥】

「んちゅ、じゅるるる……っ、ちゅるるっ、ちゅうぅうううう……っっっ」

 

【美月】

「ふぁぁっ、あっ、出るっ、出るっ、出るぅ……ひっ、ひぁっ、あぁぁあぁあ~~~~~~……っっっ!!!!」

 

 弥お姉ちゃんの吸い出しと一緒に、私は射精を迎えた。

 

【美月】

「ふぁっ、ああぁあぁぁあぁ……っっっ」

 

 お尻がキュッと引き締まってビュクビュクと脈打つ感覚と一緒に、目の前が白く飛ぶ。

 

 何度も何度もおっきな波みたいにやってくる射精の気持ち良さは、意識が飛んじゃうんじゃないかってくらいすごくて。

 

【弥】

「んっ、んむ……っ、ちゅる……ちゅぅぅ……っっ」

 

 イッてる最中だっていうのに弥お姉ちゃんの口がちゅぅちゅぅと精液を吸い出す度に、バチバチバチッと気持ち良さが弾け飛んで腰が持っていかれる。

 

 手コキしてもらった時と同じくらい、それ以上の精液は一滴もお湯に垂れることなんかなくって。

 

【弥】

「ちゅぅ……んくっ、ちゅるる…………んっ、んくっ、ん……」

 

 全部が弥お姉ちゃんの喉に飲み込まれていった。

 

【美月】

「はぁっ、はぁっ、ひぁ……っ」

 

【弥】

「んちゅ……ぷぁっ」

 

 おち○ぽの奥の奥まで吸い出されて、あっという間に終わってしまった射精はしばらく目の前がチカチカして動けなくなるくらい気持ち良くて。

 

【弥】

「ん、ふふ……部屋に行くのは、もう少し休んでからにしたほうがよさそうね……♪」

 

 嬉しそうに隣へと戻ってきた弥お姉ちゃんの肩へ頭を預けたまま。

 しばらくの間、ジンジンとおち○ぽに残る射精の余韻が引くのを待つしかなかった。

 

 ………………。

 

 …………。

 

 ……。

 

◆エピソード3「初楽しい大晦日、そして……」

 

 お風呂から上がったあと。

 

【親戚のおばちゃん】

「あっ、美月ちゃん。もうすぐ年越しの乾杯すると思うんだけど……お部屋戻る?

 荷物置いといたらおばちゃんたちに踏まれちゃうかもよ?」

 

 一足先に部屋で待ってるという弥お姉ちゃんと別れて、おばちゃんたちの宴会場へと戻ってきていた。

 

【美月】

「あ、今弥お姉ちゃんの部屋に行こうかなって思って荷物取りにきたところなのでっ!」

 

【親戚のおばちゃん】

「あらホント?

 よかったわぁ、弥ちゃんとまた仲良くなったのねぇ」

 

【美月】

「はいっ! ありが――……え? また?」

 

【親戚のおばちゃん】

「美月ちゃんは覚えてないかもねぇ。ちいちゃいとき、親戚の集まりがあれば弥おねーちゃ、弥おねーちゃって言ってたのよぉ」

 

【美月】

「えぇっ……?」

 

【親戚のおばちゃん】

「弥おねーちゃのお嫁さんになるーなんて言ってて可愛かったわねぇ」

 

【美月】

「お、お嫁さん……!」

 

 小さい頃から弥お姉ちゃんに対する好感度がそんなに高かったなんて……っ!

 

 い、いや、小さい子特有の『とりあえずお気に入りの人とは結婚する約束をしたい』症候群だとは思うんだけど、やっぱり、その、なんていうか、弥お姉ちゃんに迫られただけで冷静さが吹き飛ぶ理由がそこに有る気がする。

 

 確かに弥お姉ちゃんは美人だし可愛いし優しいし心の癒しみたいな感じがあるけどいくらなんでもほとんど初対面だなぁと思ってた人に迫られてあそこまで素直に勃起する辺り違和感があったといえばあったっ!

 

 と、いうことは、やっぱり身体は覚えてたんだね……弥お姉ちゃんは任せても良い人だってことを……。

 

【親戚のおばちゃん】

「それじゃあ、また明日ねぇ。おやすみぃ」

 

【美月】

「お、おやすみなさいっ」

 

 う、うわぁ……どうしよう。

 

 私の覚えていない、昔の私までもが弥お姉ちゃんを受け入れてたなんて……。

 

 若干、その、本番になっちゃったらどうしようなんて思ってた不安が消えてしまった。

 

 消えてしまったってことは、その、つまり、本番に対する期待しかなくなっちゃったわけで。

 

 ドキドキわくわくな気持ちがよりおっきくなっちゃったわけで。

 

【美月】

「う、うぅぅ……!」

 

 あ、弥お姉ちゃんの部屋はまだ先なのに、勃起が止まらなくなっちゃうよぅ……!!!

 

 ………………。

 

 …………。

 

 ……。

 

【弥】

「あっ、はぁい」

 

【弥】

「あっ……んふふ、いらっしゃい……♪」

 

【美月】

「お、お邪魔、します」

 

 なんとか着替えやら何やらの入った大きなバッグで身体の前面を隠して弥お姉ちゃんの部屋まで乗り切ったけど、ちょっとでも荷物をズラそうものなら即バレてしまうくらいには、おち○ぽは臨戦態勢になっていた。

 

 じっとり先っぽが濡れてるのが分かる。

 

 というかバッグを前面に持ちながら歩いたせいで擦れて、若干、その、気持ち良くなってしまった。

 

 う、うぅぅ……何やってるんだ私はぁ……っ!

 

【弥】

「荷物、そっちの方に置いておいていいよ?」

 

【美月】

「いやっ、あのぅ……そのぅ……」

 

【弥】

「???」

 

 く、ぅぅ……!

 私も弥お姉ちゃんも浴衣になったものだから余計に、その、曝け出しにくい……!

 

【弥】

「あっ……んふふ……♪」

 

 ハッ!! き、気付かれてる……?

 あっコレ気付かれてるね……?

 

 弥お姉ちゃんに、完全に気付かれちゃってるねコレ……?

 

【弥】

「んふふ……そっか、美月ちゃんも期待しててくれたんだ……♪」

 

【美月】

「あっ、いやっ、これはっ、そのっ」

 

【弥】

「嬉しい……♪」

 

 むぎゅっ。

 

【美月】

「ふわわっ」

 

 あっ、弥お姉ちゃんのお胸が背中にっ!!

 

 あっ、ちょっ、そして指先が浴衣の中に……っ!!!

 

【弥】

「あたしね、ホントは美月ちゃんに会いたくて……ううん、こうやってえっちしたくて、今日はお泊り会に来たんだ」

 

【美月】

「えっ、えぇっ、だ、だって、顔を出しにきたって言ってたじゃないですかっ」

 

【弥】

「んふふ、ごめんね」

 

【弥】

「ちいちゃいちいちゃい美月ちゃんのおち○ぽをむきむきした日からずぅっと……こうやって美月ちゃんとセックスするのが夢だったの」

 

【美月】

「う、ぁ……」

 

 耳元で囁かれる厭らしい告白。

 

 頭の中で反響する弥お姉ちゃんの”セックス”って言葉。

 

 そんな、えっちな漫画とかでしか聞いたことのないような単語が、本物のお姉さんの口から、しかも私に向けて囁かれてるっ……!!!

 

【美月】

「だ、だめ、ですよ……やっぱり、こんな……っ」

 

【弥】

「どうして……? あたしじゃ、嫌……?」

 

【美月】

「そっ、そうじゃなくてっ!

 だって、ほとんど今日あったみたいな、感じなのに……こんな急に……っ」

 

【弥】

「あたしは、美月ちゃんがよちよち歩きの頃から知ってるよ……?」

 

【美月】

「わっ、私は覚えてない……ような、覚えてる、ような……ですしっ!」

 

【弥】

「じゃあ、いつなら良いの?」

 

【美月】

「えっ」

 

【弥】

「明日? 明後日? それとも来年?」

 

【美月】

「い、いや、それはっ……えと……」

 

【弥】

「”何日仲良くしてたらセックスしてよし”なぁんて法律……ある?」

 

【美月】

「なっ、ない、です、けど……っ

 一般論としてっ! その、お付き合いもなしにっていうのは……!」

 

【弥】

「じゃあ、お付き合いしてくれる?」

 

【美月】

「ふぇっ!?」

 

 つ、付き合う……?

 私が、弥お姉ちゃんと……??

 

【弥】

「そう……あたしのことお嫁さんにして、いっぱいいっぱいやさしい幸せえっちして……いっぱいいっぱい、とろとろにしてくれる……?」

 

【美月】

「あわ、あわわ……」

 

 ほ、本気だ……!

 

 弥お姉ちゃんは、本気で私のことをずっと狙って……それで、今もこうして、決定的な言葉を引き出そうと……っ!!

 

 ……でも、冷静に考えてみれば弥お姉ちゃんの言う事を拒否する理由なんてなくて。

 

 急すぎる展開についていけなかったり恥ずかしかったり上手く出来なかったらどうしようとかいう心配だったりがあるだけで。

 

【美月】

「じ、じゃあ、えとぅ……よろしく、お願い、します……?」

 

【弥】

「うん……♪」

 

 とさっ、と荷物を手放して。

 

 弥お姉ちゃんと手を繋ぎ。

 

【弥】

「ん……っ」

 

 肩口に寄せられたお姉ちゃんの唇とキスをする。

 

【美月】

「んちゅ、ちゅぅ……んぅ……っ」

 

 今日だけで、もう何度も体感した舌が絡み合う感触。

 

 ジンッと頭の奥が痺れる気持ち良さに、ごちゃごちゃとした考えは全部どうでもよくなって。

 

【弥】

「ちゅぅ……んふふ……♪」

 

 弥お姉ちゃんに誘われるまま、ふかふかなお布団へと倒れ込んでいくのでした。

 

 ………………。

 

 …………。

 

 ……。

 

【美月】

「ふあぁっ、お、お姉ちゃんっ、そ、そんっ、あぁあっっっ」

 

【弥】

「ちゅるる……ちゅぅっ、ちゅぅぅう……っ」

 

 弥お姉ちゃんの舌が口の中でおち○ぽの先を押しつぶしながら、思い切り吸い上げてくる。

 

 同時に、中へ挿入された指がごりごりとおち○ぽの根元の裏っかわを擦りあげてきて。

 

【美月】

「くひぅっ、ひぅぅ……っ!

 ひぁっ、ぁっ、はぁーっ、はぁーっ、くひぃ……っ、ぅううっ、うぅーっっ」

 

 咥えられてすぐだっていうのに、もうイキそうになってしまう。

 

 さすがに2分も経たないで射精するのは、なんというか、女としてのプライドがアレなので必死に堪えてはみるけれど……。

 

【弥】

「じゅるっ、じゅるるる……っ、ちゅぅっ、ちゅっ、ちゅっ」

 

【美月】

「ふぁあぁあぁ……っ!!

 すっちゃだめっ、すっちゃだめぇ…………っっ!!!」

 

 少しでも激しく吸われるだけで、腰はガクガクと勝手に揺れ出して。

 

【美月】

「ひぅっ、ひぅ……っっ、ふあっ、はぁーっ、はぁーーっっ、はぁーーーー……っ!」

 

 腰とおち○ぽに、射精寸前の絶頂感がぞわぞわと集まってきてしまう。

 

【美月】

「はぁーっ、はぁぁ……っっ、ひぁっ、んっく……っ!

 はぁーっ、ふぁっ、ぁぁ……っっ、ふぅーっ、ひぅーーっっ、ひぅぅう……っっ」

 

 何度も深く息を吐いて、おち○ぽに力が入らないようにしないとすぐにでもイッてしまいそう。

 

 けれど、どんなに抵抗したって弥お姉ちゃんの愛撫が止むわけもなくって。

 

【弥】

「ちゅる、ちゅぅ……っ、ちゅっ、ちゅぅぅぅう……っっ」

 

 また、激しく吸われながらごりごりごりっと一層激しく中を擦られた時。

 

【美月】

「あぁっ、あぁぁあ……っっ、ひっ、ひぅっ、ひぁぁあぁ…………っっっ!!!!」

 

 あっけなく射精してしまった。

 

【美月】

「ひぃいぃぅううぅ…………っ、あっ、あぁぁ……っっ」

 

 ガクガク震える腰をがっちりと掴まれながら、弥お姉ちゃんの口の中に射精する。

 

 みっともなく股を開いて射精しているなんて恥ずかしくて仕方がないのに、私のおち○ぽのところには弥お姉ちゃんの綺麗な髪がかかっていて。

 

【弥】

「んちゅっ、ちゅぅ……っ、ちゅるっ、ちゅるる……っ」

 

 小さな水音と一緒に精液を吸い出してくれる弥お姉ちゃんを見ながら射精することが、気持ち良くて仕方がない。

 

 オナニーなんかとは比べ物にならないくらい気持ち良くて、頭の奥のほうがジンジン痺れるくらい気持ち良くて、もう弥お姉ちゃんに射精させてもらうことしか考えられなくなりそうだった。

 

【弥】

「んーーー……ぷぁっ。

 んふふ、気持ち良かった……?」

 

【美月】

「はぁっ、ひぁ……ひゃいぃ……っ」

 

 射精の快感で力が入らなくなった腰が、弥お姉ちゃんの支えを失ってとさっと布団へ倒れ込む。

 

【美月】

「はぁ……はぁっ……す、すごかったです……っ」

 

 フェラの感想を口にする。

 

 普段なら絶対考えられないことが、弥お姉ちゃんのフェラを受けた直後では何の気なしに出来てしまう辺り、早くもえっちに慣れ始めてきたような気がする。

 

【弥】

「んふふ、良かったぁ……♪」

 

 と、言いながら浴衣を肌蹴させつつ私に跨る弥お姉ちゃん。

 

【美月】

「……!」

 

 お、おお、おっぱいが見えちゃいそうになってるしっ!

 

 と、ととというかむっちりとした太ももの感触が私の太ももに密着しててみっちり密着しててみっちりしててぇっ!

 

 一度の射精でスイッチが入った私の身体は、弥お姉ちゃんのあったかい内腿の感触だけでグツグツと興奮し始めていた。

 

【弥】

「美月ちゃんは、いつも何回くらい出すの?」

 

【美月】

「ええぁっ、えと、さ、三回、くらい……?」

 

 いっ、いくらなんでも射精の回数を答えるのは恥ずかしいんですけどもっ!!

 ですけどもおっっっ!!

 

【弥】

「四回以上はツライ? 痛くなっちゃったりする?」

 

【美月】

「えっ、と……そ、そこまで連続してやってみようと思ったことがない、っていうか……そのぅ……わかんない、です」

 

【弥】

「んふふ……そっかぁ、へぇ……わかんないんだぁ……♪

 じゃーあ、どこまで出せるかやってみちゃおっか……ね?」

 

【美月】

「ごくり……っ」

 

 これ以上ないくらいに硬くなった私のおち○ぽを、あっつくてトロトロになった弥お姉ちゃんのそこにあてがわれる。

 

 先っぽが、とろとろの粘液に包まれてすごくあったかい。

 

 弥お姉ちゃんの口ともまた違う感触に、期待と興奮が高まる。

 

 こ、このまま、弥お姉ちゃんとえっちするんだ……本物の、漫画でも画像でも映像でもない本物のえっちを……え、えっち?

 

 あ、あれ?

 そういえば、”アレ”は付けない、のかな……?

 

【美月】

「あっ、あの」

 

【弥】

「なぁに?」

 

【美月】

「え、えと、そのぅ……ゴム、は……?」

 

 挿入寸前のところで、弥お姉ちゃんの動きが止まる。

 

 すると、お姉ちゃんは組み敷かれたままの私の見つめて、楽しそうな厭らしい笑顔を浮かべると。

 

【弥】

「――…………」

 

 ぐぐぐっと上半身を倒しながら、私の耳元で囁いた。

 

【弥】

「忘れちゃった……♡」

 

【美月】

「えぁっ!? ちょ、待っ――……あっ、ああぁあっっっ」

 

 ずぷぷっと挿入されていく私のおち○ぽ。

 

 ぎゅうぎゅうに締め付けてくる弥お姉ちゃんのそこは、想像してたよりも全然きつくって、熱くって、とろとろのふにょふにょで。

 

【美月】

「ひぁぁあ……っっ、まって、お姉ちゃ……っ、くひぃ……っっ!!!」

 

【弥】

「はぁぁあ……っ、んっ、んっ、んふふ……♡ これが美月ちゃんのおち○ぽなのねぇ……♡」

 

 弥お姉ちゃんを静止しようとする意識すら、持っていかれるくらい気持ちが良かった。

 

 ま、まずい、こんなの無理くり引きはがすことも出来そうにな――。

 

【弥】

「よそ見しちゃだーめ♡」

 

【美月】

「んちゅっ、んんんんぅーー……っっっ!!!」

 

 頬を優しく挟まれて、これでもかと舌を挿し込まれる。

 

 その間も、ぱちゅっぱちゅっと水音を立てながら弥お姉ちゃんの腰は上下に打ち付けられている。

 

【弥】

「ちゅるっ、ちゅぅぅ……っ♡ ぷぁ♡ んちゅちゅ……っ♡」

 

【美月】

「んんっ、んちゅぅ……んんんんっっっ」

 

 一回一回は間隔を置きながら、けど激しく締め付けながら、弥お姉ちゃんの中がおち○ぽを扱いてくる。

 

 皮の中も、竿も、全部。

 にゅるにゅるのトロトロな弥お姉ちゃんのえっちな粘液でコーティングされて、熱くて柔らかくてふわふわな中に包まれている。

 

【弥】

「んっ♡ んちゅっ♡ んんぅっ……♡ はぁっ♡ はぁっ♡ んーーーっ……♡♡♡」

 

 

 気持ちよさそうな吐息を漏らしながら、せがむみたいに何度も何度もキスをしてくる弥お姉ちゃんは私の身体の自由と頭の中の自由を奪っちゃうくらい私を翻弄してるのに。

 

 なんだか、甘えん坊の小さな女の子みたいで。

 

 可愛くて、厭らしくて、綺麗で、えっちで。

 

 このまま、えっちを続けちゃイケナイってわかってるのに、こんなに可愛い弥お姉ちゃんを引きはがすことなんてできなくて。

 

【美月】

「んっ、んんんぅぅ……っっ、んっ、ちゅぅ……れろっ、ちゅるる……っっ」

 

 私は、いつの間にか弥お姉ちゃんのキスに応えながら。

 

【弥】

「んんんうっっ♡ はあっ♡ はぁぁ……っっ♡♡ おち○ぽっ♡ 突いてるぅ……っっ♡♡」

 

 腰を突き出していた。

 

【美月】

「弥っ、お姉ちゃんっっ♡ はぁっ、はぁぁ……お姉ちゃんんぅ……っっ♡♡」

 

 自分から、おち○ぽを弥お姉ちゃんに突き立てる。

 

 より激しく擦られるおち○ぽの先が、弥お姉ちゃんの中を掻き分けていく度に蕩けそうなほど気持ち良くて腰が震える。

 

 同時に、出してはいけないという考えが頭をよぎるけれど、イケナイことだと思えば思うほど射精したくてたまらなくなってきて。

 

【美月】

「んぁっ♡ はっ♡ はっ♡ はっ♡ はぁっ♡♡」

 

【弥】

「んんぅっ♡ おちんぽっ、びくびくしてきてる……ふふっ♡♡ はぁっ♡ はぁっ♡ イッちゃいそう……?」

 

【美月】

「くっ、ぅぅう♡♡ はっ、はいぃぃ……♡♡」

 

【弥】

「ぅんっ♡ んんぅんっっ♡♡ 中に、出しちゃう? それとも、ふふっ♡ はっ♡ はっ♡ 抜いて、外に出したい?」

 

【美月】

「ひぅっ♡ ぅううっっ♡ 外ぉっ、外に出させてぇ……っ♡」

 

【弥】

「んっ♡ ふふふ……♡ どうしよっ、かなぁ♡♡♡」

 

【美月】

「あぁあっっ♡♡♡ そっ、そんなにぃっ♡ しめつけないでぇ……♡♡♡」

 

 すぐそこまで迫ってきた精液が今にも尿道から飛び出してしまいそうだった。

 

 射精寸前の感覚に背筋はゾクゾク戦慄きっぱなしで。

 

【美月】

「くひぃいっっ♡ ひぁっ♡ はぁっ♡ はぁっだめぇ……っ♡♡ だめっ、だめっ♡ だめだからぁぁ……っっ♡♡♡」

 

【弥】

「んふふ♡♡ はっ♡ はぁ……っ♡ でも、中出ししてくれないとイケそうにないなぁ……♡」

 

【美月】

「んくぅぅう♡♡ そっ、そんなぁっっ……♡♡♡」

 

 悩む素振りを見せながら腰を打ち付ける弥お姉ちゃんへ、返答するのもやっとなくらい切羽詰まっていた。

 

 

【美月】

「はぁーっ♡ はっ♡ はっ♡ はぁーーっ♡

 くっ、ふぅーーぅ♡♡ ひぅぅっっ♡♡ うぅぅーーーっっっ♡♡♡」

 

【弥】

「ぁんっ♡ んっ♡ んんっ♡♡ もっ、もう……っ♡

 おち○ぽ我慢してる美月ちゃんっ♡ かわいくてっ♡ かわいくてっ♡♡ イッちゃいそぉ……♡♡♡」

 

 弥お姉ちゃんがイクまで我慢できれば、中出ししなくて済む。

 

 と、わずかな希望にすがろうと心に決めた瞬間――。

 

 ―――ギュゥウウッ。

 

【美月】

「ふああぁあっっ♡♡♡ そっ、そんなにぃ♡ しめつけたらぁあぁ……っっ♡♡♡」

 

 弥お姉ちゃんの中が、これまで以上に強く締め付けてきた。

 

【弥】

「ぁんっ♡ だってっ♡ んっ♡ んんっっ♡♡

 美月ちゃんがっ♡ いちばんイイとこ突くからぁ……♡♡♡」

 

 ”イイとこ”に当たるように、弥お姉ちゃんは激しく腰を振る。

 

 気持ち良くて、ぎゅぅぎゅぅ締め付けてくる中は必死に我慢しているおち○ぽを容赦なく扱きあげてきて。

 

【美月】

「ふぃいっっ♡♡♡ ひぅっ、ひぅぅぅうう♡♡♡♡

 イッちゃうっ……♡♡ イッちゃうからぁあ……♡♡♡」

 

 これでもかと私を射精へ追いたててくる。

 

【美月】

「ふぁああぁあぁいっちゃう……っっ♡♡♡

 はぁーっ♡ はぁーっっ♡♡ でちゃうっ……♡♡ だめなのにっ♡♡

 だめなのにでちゃうぅぅうぅ…………っっ♡♡♡♡」

 

【弥】

「んふふっ♡ ほらっ♡ ほらあっ♡♡♡

 お姉ちゃんの中にっ♡♡ 出してっ♡♡ いっぱいっ♡ お姉ちゃんのでイッてるところみせてっ♡♡」

 

 出しちゃいけない、きもちい、イキたい、出したい、きもちい、イきたい。

 

 いろんな気持ちがごちゃ混ぜになって、身体が言う事を効かなくなってくる。

 

 けれど、弥お姉ちゃんの腰が止まることはなくって。

 

 もうすでに限界を超えていた私のおち○ぽは、弥お姉ちゃんがたぷんっとより一層強く腰を落とした瞬間に。

 

【美月】

「ああぁあっっ♡♡♡ しっ、しごかないでっ♡♡♡ んひっ♡

 ひぃぅぅううぅ♡♡♡ イッちゃうからっ♡ でちゃ……あぁだめぇぇ……っっ♡♡」

 

【美月】

「あっ、あぁっ♡ だめだめだめっっ♡♡♡

 だっ…………あぁああぁあぁあーーーーーーーーーーっっっ♡♡♡♡♡♡♡♡」

 

 私は、イッてしまった。

 

【弥】

「んんぅっ♡ あっ♡ あぁぁ……すごい、いっぱい……っっ♡」

 

【美月】

「あぁあーーーーっっ♡♡♡♡♡ ひあっっっ♡♡♡

 ふぁあぁあぁ………………♡♡♡」

 

 吹き飛びそうなくらい気持ちいい射精は、いつまでもいつまでも続くんじゃないかってくらい長くて。

 

【弥】

「はぁぁぁぁ……♡♡ すごっ、ぃぃい…………♡♡♡」

 

 私が射精の気持ち良さに浸ってる間に、弥お姉ちゃんの腰がガクガクッと激しく小刻みに震えた。

 

【弥】

「んっ♡ んぅぅう…………♡♡♡」

 

 もう一度射精したんじゃないかってくらいの気持ち良さにびっくりした。

 

 そう思った時、弥お姉ちゃんは堪らない表情をしていて。

 

 気持ちよさそうに、えっちな気持ち良さを目いっぱい感じてて。

 

【弥】

「ふぁぁっ♡♡ はぁぁ…………♡♡♡♡」

 

【美月】

「はぁっ、はぁっ、お姉ちゃんも……イッ、た……?」

 

【弥】

「うんん……っっ♡♡ すごくっ、ふぁっ…………♡♡♡♡」

 

 二人揃ってしばらくイきっぱなしのまま、布団の上で放心状態になるのだった。

 ………………。

 

 …………。

 

 ……。

 

【弥】

「はぁ~っ。安全日の確認しておいてよかった……♪」

 

【美月】

「えっ」

 

 ようやく落ち着きを取り戻してから。

 

 二人でまた温泉に浸かっていたとき、弥お姉ちゃんはしれっとそんなことを言った。

 

【美月】

「ま、まさか、最初から分かっててあんな不安になるような言い方をっ」

 

【弥】

「んふふ……♡ イッちゃだめ~って思いながら出すほうが、おち○ぽは気持ち良くなるって聞いたから♡」

 

【美月】

「ぬぁ、う……! ぅうう……!!!」

 

 く、悔しい……っ!!!

 

 つ、次は目いっぱい満足するまでしてやるんだから……って、いやいや! そんな無理やりなんてだめだし!

 機会があるかどうかもわかんないけど。

 

【弥】

「んふふっ♪ あっ、そうだ! あとでコーヒーの淹れ方が書いてある本、貸してあげるね♪」

 

【美月】

「えっ? なんでそんな急に?」

 

【弥】

「んふふーっ……♪ それはぁ、お楽しみに♪」

 

【美月】

「???」

 

 と、このときは意味も分からずコーヒーの淹れ方教本を借りて。

 

 そのまま弥お姉ちゃんの部屋で一緒に寝て。

 

 初詣に行ったり、おせちを食べたり、なんだりかんだり……。

 

 弥お姉ちゃんとたっぷりお正月を満喫した。

 

 で、気がついたら連絡先も交換せずに弥お姉ちゃんとはお別れになってしまったんだけど……お泊まり会が終わってから数週間が過ぎたころ。

 

 再会は、お母さんの口から告げられた。

 

【美月母】

「えー、明日から美月は阿久津川さんちの子になりました」

 

【美月】

「はぁっ!?」

 

【美月母】

「正確には居候だから。手続きとかめんどいから。一人暮らしとかアレだから。ね? とにかく弥ちゃんのとこ住むように、手配しといたから」

 

【美月】

「いや、そんな、急に言われてもさ!」

 

【美月母】

「はぁん? 中出しキメといてなに? ヤリ逃げる気?」

 

【美月】

「ぶふぉぉっ! や、ちょっと、な、えぇ!?」

 

【美月母】

「そういうことだから、よろしくー」

 

【美月】

「ちょ、なんで知ってんの! っていうか娘に中出しとか言うのどうなの! ねぇ! ちょっとぉ!!!」

 

 私は、追い出されるようにして弥お姉ちゃんの喫茶店へ居候させてもらうことになったのだった。

 

【弥】

「んふふ、久しぶり♪」

 

【美月】

「………………久しぶりじゃ、ないですよぉ!!」

 

 こうして、私がお泊まり会で知り合った親戚のお姉さんにしごかれてぴゅっぴゅしちゃった話は、親戚中に広まっていて。

 

 半ばヤケになりながらも、なんだかんだで私は弥お姉ちゃんと幸せな結婚生活を送ることになるのでした。

 

 おしまい。

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